E231系900番台を製作しましたので、その工程を紹介します。
TOMIXの車両を改造して作りました。
(追記)
6ドア車を新ロットに交換しました。記事はこちら
リンク先にKATO製品を種車とする場合の解説があります。
概要
種車:TOMIXの209系500番台(ボディ)、E231系(6ドア車、床下、クーラー、乗務員室扉、パンタ車屋根板)
加工内容:パンタグラフ周辺の改造、先頭車FRP部の塗装、乗務員室扉の交換、VVVF装置の作り分け
6ドア車をつくる
0番台の6ドア車をそのまま利用できます。
ガラスは製品のものにスモークグレーを2、3度吹けば黒く見えます。
パンタグラフ・パンタ台座の加工
まずパンタグラフ周辺の改造です。
900番台のパンタグラフはPS33、避雷器の位置がPS33B(0番台で使用されているパンタグラフ)とは異なる&取り付けピッチがPS33Bより狭いので再現します。
ボディの加工
900番台はドアコックの位置が209系と同様のため、ボディは209系を使う必要があります。
900番台の配管は2本ですが、209系のボディには3本の配管があるので、内寄りの配管はノミか何かで削り落とします。
こだわるなら配管無しのボディにパイピングしても良いかもしれません。
同時に大量の足掛けも植える必要がありますが…
屋根板の加工
1,クーラー側の、モールドされたパンタ台座をスライス(後で再利用します)
2,元の穴より配管側に2mmずらした位置に0.7mmで開口
3,開口部に合わせてスライスした台座を接着
4,元の穴を塞ぎ塗装
加工前と加工後の比較がこちらです。
下が加工後です。
パンタグラフの加工
TOMIXのPS33Bを加工します。
まず、画像のようになるよう足と避雷器の台座を切り落とします。
ここで、切り落とした足を、先ほど加工した台屋根板に切り落とした状態から反転させて差し込みます。
次に、台座を少しずつ切り詰めていきます。
切り詰めては屋根板に差し込んで、確認し、先に差してある足とちょうど合うようになるまで調整します。
最終的にはこのくらい詰まると思います。多少の開口ずれはこの作業である程度吸収できます。
調整が終わったら、最後にパンタ台座を軽く整形して接着します。
そして完成するとこのようになります。
0番台と比較しました。
上が0番台、下が900番台です。
2両分加工する必要がありますが、画像から分かる通り色々と違うので、ここはぜひ抑えておきたいポイントです。
なお、もしも↑画像の様にパテ埋めが甘かったり、若干不格好になってしまったら…
ウェザリングで誤魔化せ。
先頭車の加工
塗って切り貼りするだけなので、あまり特筆すべき点はありません。
前面6ドアマークはくろま屋さんのインレタ使うのがベター。
白色部の塗装
900番台はドアコックの位置が209系と同様のため、ボディは209系を使う必要があります。←2回目
なんで白いところは銀に塗り替えましょう。
塗るだけなので画像なし。
乗務員室扉の移植
乗務員室扉は0番台と同様のタイプです。ふざけるな
E231系のボディから乗務員室扉を切り出して、209系にはめ込みます。
完成するとこのようになります。
画像からは分かりませんが、今回E231のガラスを長めに切り出して、ボディとののりしろにしてあります。
こうすると少し強度が増します。
VVVFの作り分け
種車がKATOならば不要な作業ですね。(その場合、6ドア車をどうにかしないといけませんが)
GMの4114B-3からかごを切り出して、貼り付けるだけです。もう1両は近郊タイプと見た目が変わらないので製品そのまま。
…パッと見あまり変わらない?
900番台はモデラー初心者におすすめ
E231系900番台はちょっとした改造だけで完成することから、工作の手慣らしに丁度良い車両だと思います。
また、900番台はTOMIXさんやKATOさんの製品化が多分無い(パンタ車が丸々新規製作(しかも他に使いまわせない)になる上、需要無さそう)ので、せっかく作ったのに製品化という事もたぶん、おそらく、回避できます。
作る上で一番難しいのは種車の確保ではないでしょうか、結局やってる事はニコイチなんで。