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【Nゲージ】TOMIXのりんかい線70-000形に、ATACSアンテナの配管をパイピングする

投稿日:2019年2月4日 更新日:

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先日、TOMIXからりんかい線の70-000形が発売されました。

夏と冬はこの車両に絶対に乗るので、そこそこ愛着があり購入に至りました。

 

製品について:あと1歩足りない

(さっさと完成写真見せろ!という方はこちら

さて、TOMIXの70-000形ですが造形・印象把握はかなり良い感じだと思います。

前面はシースルーでは無いものの、灯火類にチップLEDが採用されておりそれも良い感じです。

(前面の画像はtwitterか他サイト様のレビューを見てね!)

その上、ボディは新規製作です。これには正直、驚きました。

209系のボディにドアコックを印刷して終わりだろう、と勝手に考えてたので……

他社が先行していましたから、気合を入れて作ったのかな?

わざわざ製品化希望のメール送った甲斐があったよ。ありがとうTOMIX!

 

しかし1つだけ疑問点が……それは、

何故、更新車をプロトタイプにしておいてATACSの配管をモールドしないのか

という点についてです。

あんなに目立つものを無視するのは非常にいただけない。

それに、(個人的見解ですが)Nゲージは上から見る機会が多いので、妻面の配管に拘るより屋根上の造形が良い方が好印象ではないかと思います。

この点さえ無ければ完璧に近い製品だったと思います。

 

設計者に尋ねたい

(読み飽きたから完成写真見せろ!という方はこちら

せっかくボディを新規製作したのに、ATACSの配管をオミットしたのは何故か?

2つの可能性を考えてみました。

1、必要な金型が1つ増えるから

両先頭車のATACSアンテナ用配管は向きが違うので、その作り分けを嫌がったのではないでしょうか。

でも両先頭車のボディは作り分けしてますよね……

なのでこの可能性は低いと思います。

 

2、未更新車(ATACSアンテナ設置前)の発売を見据えている

※以下、便宜上ATACSアンテナ設置前の車両について「未更新車」と表記します。

ATACSアンテナ用の配管をモールドするとなれば、先頭車の妻面にも配管モールドが入ることになるでしょう。

そうすると、いざ未更新車を売ろうと思った時には屋根板に加えて妻面まで作り直す羽目になります。

だから配管は敢えてオミットした、と考える事ができます。

根拠はE217系(4次車)です。あれは後から未更新車を出しましたね。

それを踏まえると、この可能性は否定し切れないかな、といった感じです。

 

最適解はこうだ

では、どう設計すれば良かったのでしょうか?

私が考える最適解は、

「未更新車用の屋根板の裏にATACSアンテナ用の止まり穴を開けておく」です。

こうすれば未更新車と更新車のどちらでも直ぐに発売できる上、余計な屋根板を作る必要もありません。

で、「更新車」として発売する時は説明書にしれっと「(上級者向け)アンテナを取り付ける際はピンバイスで~」とでも書いておけば良いんじゃないですかね。

その方が部品の使いまわしが効くのでユーザー的にも便利だと思います。またヘビーユーザーの複数買いも期待できますよ。

価格も若干は抑えられるだろうし。

 

まあ結局何が言いたいかというと、「早く未更新車も出して下さい」という事です。

いざ車両を見ると、屋根板に穴がたくさん開いててびっくりしましたよホント。

 

ATACS配管の製作

お待たせいたしました。ここから工作記事です。

用意する材料はこちらです。

アルミ線(0.4mm)

真鍮線(0.2mm)

(クリックするとamazonの販売ページへ飛びます)

・ボナファイデ P-002 割ピンセット(パーツAとパーツEを使用)

(GMストア等で売ってます)

他、ピンバイス、ニッパー等が必要です。

 

屋根板の加工

まず、車両から屋根板を取り外します。

製品ママの状態がこちらです。

 

ここから、下図に従い割ピン用の穴をあけます。(画像クリックで拡大します)

 

 

車体の加工

号車をよく確認して屋根板を車体に戻し、下図の様に開口します。径は屋根板と同様φ0.4mmです。

屋根板を逆の号車にセットすると修正が出来ませんので要注意!

以下、開口位置の補足画像です。天地方向の位置は両号車共通としています。

 

 

パイピング

基本の配線は全て0.4mmのアルミ線を使用します。

なお、黒塗装後に配線する部分と、アルミ地のまま配線する部分があります。実車画像及び以下の完成画像を参考にして頂ければ。

0.2mmの真鍮線はアンテナ付近の配線に使用します。こちらは全て黒塗装(または黒染め)です。

今回はアンテナ用の穴を少し広げ、逃げを作ってからアンテナパーツで挟むように配線しています。

屋根においては全て割ピンセットのパーツEを挟みます。

ボディは割ピンのみです。

 

完成画像

このようになりました。

妻面部

 

(同一画像です。照度のみ調整)

 

屋根上

 

斜めから

 

 

 

 

私の腕が悪いので、直線があまり正確に出てませんね……

あと、一部屋根の色がおかしいのは瞬着をぶちまけたせいです。

面倒屋根は汚れるのが当然なのでそのまま。

にしてもこの後付け感、たまらんです。

 

未更新車が欲しい

更新車もそれはそれでいいのですが、やはり未更新車が欲しい…欲しくない?

数年後でも構わないので、未更新車も発売されることを祈って。

 

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